アルヒ動物病院は、札幌の動物病院です。イヌ・ネコ・ハムスター・ウサギ・フェレット・他小動物の診療をおこなっております。
食事内容や環境の変化がなく、食欲は正常かむしろ増えているのに痩せてきた。
それは病気かも知れません。
食べているのに痩せてくる病気
悪性腫瘍
体のどこかに悪性腫瘍ができると、腫瘍に栄養を奪われてしまいます。
悪性腫瘍の種類やできる場所、悪化する速さによっても違いがありますが、食べているのに次第に痩せてくることがあります。
糖尿病
糖尿病になると、唐をエネルギー源としてうまく利用できなくなります。
エネルギーを補うためタンパク質や脂肪を過剰に利用するようになり、食欲が増しているのに体重の減少が起こってきます。
消化器官障害
慢性の腸炎や膵炎など消化器官の異常は、栄養が吸収されにくくなります。
病気の種類や症状、進行程度にもよりますが、下痢や軟便が続くこともあり、食べても痩せてくることがあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、体の代謝が異常に促進されてしまいます。
中年以降のネコに多い病気で、活動の更新や食欲の増進、さらに怒りやすくなることもあり、次第に痩せてきます。
寄生虫
寄生虫が消化器官に入り込むと、そちらに栄養を奪われてしまいます。
回虫、鉤虫、条虫などは種類によっては少数寄生でも消化管の障害も起こりることがあり、食べても体重減少につながります。
これらの病気の診断は血液検査、超音波検査、レントゲン検査、尿検査、便検査など総合的に判断します。
場合によっては複数の病気に罹っている場合や進行すると手遅れになる病気もあります。
食欲は正常、あるいは増しているのに体重が落ちてきた場合は、早めに受診してください。