血液検査のこと2.2013年12月31日

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主に肝・胆道系疾患、内分泌疾患の時に測定する項目

Glu(ブドウ糖)-腸で吸収され、エネルギー源のグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。

高-糖尿病、膵疾患、肝疾患、内分泌疾患、ストレス(特に猫)

低-膵疾患、肝疾患、栄養性疾患、内分泌疾患、新生児や超小型の動物、飢餓

正常値:イヌ60120、ネコ70150(mg/dl)

ALTGPT(アラニンアミノトランスフェアーゼ)-主に肝細胞に分布する酵素です。

高値―肝疾患、内分泌疾患、抗てんかん薬やステロイドの長期使用。

正常値:イヌ<123、ネコ<86IU/l)

ASTGOT(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)-肝細胞、心臓、骨格筋、筋肉などに分布する酵素です。

高値-肝疾患、心疾患、筋疾患

正常値:イヌ<50、ネコ<45IU/l)  

ALP(アルカリフォスファターゼ)全身に広く分布している酵素です。

高値-肝疾患、骨疾患、内分泌疾患、体のどこかで炎症を起こしているときも軽度上昇、成長期(骨の成長)

*猫は元々ALPが少なく、すぐに排泄されるため上昇しにくい。

正常値:イヌ<150、ネコ<100IU/l)

GGT(ガンマグルタミルトランスペプチターゼ)肝臓、胆道系の酵素です。

高値-肝疾患、胆道障害(胆道は肝臓から胆嚢、膵臓、十二指腸まで繋がっています)

正常値:イヌ<11、ネコ<10IU/l)

肝臓が末期の状態になると、肝臓から酵素類は出なくなるため、正常値になることもあるので注意が必要です。

 

T-Cho(総コレステロール)肝臓で生成され、消化酵素やホルモンの重要な材料となります。

高値-糖尿病、膵疾患、肝疾患、内分泌疾患(多脂肪の食事の摂取や食後すぐは、やや上昇することがあります)

低値-栄養性疾患、肝疾患、重度の栄養不良

正常値:イヌ100265、ネコ87171(mg/dl)

TG(トリグリセリド)中性脂肪

高値-糖尿病、膵疾患、内分泌疾患、栄養性疾患

低値-栄養性疾患

正常値:イヌ10150、ネコ560(mg/dl)

*犬で500を超えたときは急性膵炎を誘発する恐れがあります。

総ビリルビン 胆汁色素-赤血球が破壊される際に、ヘモグロビンが分解されて生じた物質です。

高―黄疸、肝疾患、消化管閉塞、溶血性疾患

正常値:イヌ<0.6、ネコ<0.6(mg/dl)

アンモニア-タンパク質の代謝産物です。肝臓で解毒後、尿素となって排泄されます。

高―肝疾患

正常値:イヌ45120、ネコ30100(μg/dl)

 

電解質

Naナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)

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ひとつひとつの検査結果よりも、複数の検査を総合的に検討し、病気の有無を判断します

 

 

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