アルヒ動物病院は、札幌の動物病院です。イヌ・ネコ・ハムスター・ウサギ・フェレット・他小動物の診療をおこなっております。
主に肝・胆道系疾患、内分泌疾患の時に測定する項目
Glu(ブドウ糖)-腸で吸収され、エネルギー源のグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。
高-糖尿病、膵疾患、肝疾患、内分泌疾患、ストレス(特に猫)
低-膵疾患、肝疾患、栄養性疾患、内分泌疾患、新生児や超小型の動物、飢餓
正常値:イヌ60~120、ネコ70~150(mg/dl)
ALT、GPT(アラニンアミノトランスフェアーゼ)-主に肝細胞に分布する酵素です。
高値―肝疾患、内分泌疾患、抗てんかん薬やステロイドの長期使用。
正常値:イヌ<123、ネコ<86(IU/l)
AST、GOT(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)-肝細胞、心臓、骨格筋、筋肉などに分布する酵素です。
高値-肝疾患、心疾患、筋疾患
正常値:イヌ<50、ネコ<45(IU/l)
ALP(アルカリフォスファターゼ)-全身に広く分布している酵素です。
高値-肝疾患、骨疾患、内分泌疾患、体のどこかで炎症を起こしているときも軽度上昇、成長期(骨の成長)
*猫は元々ALPが少なく、すぐに排泄されるため上昇しにくい。
正常値:イヌ<150、ネコ<100(IU/l)
GGT(ガンマグルタミルトランスペプチターゼ)-肝臓、胆道系の酵素です。
高値-肝疾患、胆道障害(胆道は肝臓から胆嚢、膵臓、十二指腸まで繋がっています)
正常値:イヌ<11、ネコ<10(IU/l)
肝臓が末期の状態になると、肝臓から酵素類は出なくなるため、正常値になることもあるので注意が必要です。
T-Cho(総コレステロール)-肝臓で生成され、消化酵素やホルモンの重要な材料となります。
高値-糖尿病、膵疾患、肝疾患、内分泌疾患(多脂肪の食事の摂取や食後すぐは、やや上昇することがあります)
低値-栄養性疾患、肝疾患、重度の栄養不良
正常値:イヌ100~265、ネコ87~171(mg/dl)
TG(トリグリセリド)中性脂肪
高値-糖尿病、膵疾患、内分泌疾患、栄養性疾患
低値-栄養性疾患
正常値:イヌ10~150、ネコ5~60(mg/dl)
*犬で500を超えたときは急性膵炎を誘発する恐れがあります。
総ビリルビン 胆汁色素-赤血球が破壊される際に、ヘモグロビンが分解されて生じた物質です。
高―黄疸、肝疾患、消化管閉塞、溶血性疾患
正常値:イヌ<0.6、ネコ<0.6(mg/dl)
アンモニア-タンパク質の代謝産物です。肝臓で解毒後、尿素となって排泄されます。
高―肝疾患
正常値:イヌ45~120、ネコ30~100(μg/dl)
電解質
Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)
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ひとつひとつの検査結果よりも、複数の検査を総合的に検討し、病気の有無を判断します