肝臓の働き2013年06月14日

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肝臓は体内最大の臓器で、重さは犬猫の場合、体重の約2~3%と言われています。

肺のすぐ後ろ、横隔膜と胃に挟まれているような場所にあり、心臓から送られる血液の約25%を供給されています。

ほぼ全ての栄養素の消化、吸収、代謝、貯蔵にとって必要不可欠で、細かく分けると1500種類以上の働きをしていると言われています。

 

代表的な働き

・代謝-小腸で分解吸収された栄養素は肝臓に入り、体のそれぞれの部位にあった形に合成され、送られて行きます。この合成、分解時に発生した熱で体温を維持します。

・分泌-コレステロールをもとに消化液を作り、胆汁として腸内に分泌します。胆汁は脂肪の消化、吸収に使われます。

・貯蔵-エネルギー源であるブドウ糖の一部を、貯蔵できる形(グリコーゲン)に変え蓄えておきます。

体内で糖が欠乏した時は、再びブドウ糖に変えて全身に送り、血糖値を一定に保ちます。

・血液に関与-全身の血液で余分な分は貯蔵しておき、足りなくなると放出して循環量の調節を行います。

古くなった赤血球を破壊し、赤血球の原料として使える成分は再利用し、残りの成分は胆汁の原料として排出します。

出血した時に血液を固めるための血液凝固因子を産生します。

    (肝臓が悪くなると血液がとまりにくくなります)

・解毒-体内で作られた有害物質や、体内に入ってきた有害物質を分解して無毒化します。

(アンモニア、薬物、アルコールなど)

 

肝臓は予備能力、再生能力が非常に高い臓器です。全肝細胞の5分の4以上がダメージを受けても症状を出さず、仕事をやり遂げます。そのため『沈黙の臓器』と呼ばれ、損傷があっても症状が現れにくく、知らない間に病気が進行し、手遅れになるということも少なくありません。

 

肝臓病になる原因で一番多いとされているのが、食べ物です。口から摂取したものは必ず一度肝臓を通り体が利用できる形に変えられますそのため、肉・魚中心の食事、半生フード、嗜好性のみを追求したフードやジャーキー等の高タンパク・高脂肪の食べ物ばかりを与え偏った食事を続けていると、どんどん肝臓への負担が大きくなります。また、中毒を起こすような物の誤食にも注意が必要です。

 

普段からバランスのとれた食事を心がけること、そして誤飲・誤食を未然に防ぐことが肝疾患予防の基本といえるでしょう。

 

by owari

 

 

 

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