ビタミンのこと2013年04月09日

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ビタミンは炭水化物、脂肪、タンパク質などの栄養素の働きを促進させ、体の整える役割をもっています。

また、脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)と水溶性ビタミン(ビタミンB群,C)の2つのグループに分類され、脂溶性ビタミンは脂肪に蓄積するため、過剰摂取による中毒を起こす可能性がありますが、水溶性ビタミンは水分に溶けすぐに尿中に排出されてしまうため、過剰摂取による中毒は生じにくくなっています。

【脂溶性ビタミン】

ビタミンA :〈働き〉視覚の正常化、成長促進、粘膜、皮膚の状態を整えます。猫などの肉食動物は体内で変換することができないため、肉や魚に含まれているビタミンAを直接摂取する必要があります。

〈ビタミンAの過剰〉主な症状は骨、関節の異常

〈ビタミンAの不足〉夜盲症・筋肉の弱まり・毛ヅヤ悪化

ビタミンD :〈働き〉小腸でカルシウムやリンの吸収を高め、歯や骨の形成を助けます。食事以外に、日光浴による紫外線によって体内で合成されます。

〈ビタミンDの過剰〉高カルシウム血症・骨や関節、軟組織の石灰化による体型や歩様の異常など

〈ビタミンDの不足〉骨の形成異常・くる病などのカルシウム欠乏症状

ビタミンE :〈働き〉抗酸化作用、免疫機能の強化、繁殖能力の増強

〈ビタミンEの過剰〉食欲不振

〈ビタミンEの不足〉黄色脂肪症・筋肉の衰え・脱毛・湿性の皮膚炎・不妊など

ビタミンK :〈働き〉血液凝固作用。

腸内細菌によって体内でも合成されるため、不足することはほとんどありません。

【水溶性ビタミン】

ビタミンB1(チアミン) :〈働き〉糖質の消化を助け、エネルギー代謝機能に関与・神経系の正常化

〈ビタミンB1の不足〉食欲不振・脚気・運動失調・神経麻痺の症状など

ビタミンB2(リボフラビン) :〈働き〉代謝に関与・皮膚や眼、口腔内の粘膜保護

〈ビタミンB2の不足〉成長の低下、犬では極度の運動失調、猫では皮膚炎・結膜炎・白内障

ビタミンB6(ピリドキシン) :〈働き〉アミノ酸の代謝に関与・皮膚炎の予防や貧血の予防

〈ビタミンB6の不足〉貧血・痙攣・皮膚炎・口内炎・腎臓の障害

ビタミンB12(コバラミン)と葉酸 :〈働き〉この2つのビタミンは一緒に働き、赤血球を作ります。

〈ビタミンB12の不足〉貧血・低血糖・成長低下〈葉酸の不足〉貧血、口内炎・胃腸粘膜の荒れ

ナイアシン :〈働き〉ビタミンB2と同様にエネルギー代謝に関与

〈ナイアシンの不足〉犬では舌潰瘍、出血性の下痢や皮膚炎、猫は犬よりも要求量が高く、下痢、衰弱

パントテン酸 :〈働き〉脂肪の分解と合成

〈パントテン酸の不足〉成長低下・脂肪肝・皮膚病

ビオチン :〈働き〉エネルギーの貯蔵やアミノ酸の代謝、タンパク質の合成などに関与・健康な皮膚の維持

〈ビオチンの不足〉成長低下・皮膚病・眼、鼻、口周辺の乾燥・唾液過多など

ビタミンC(アスコルビン酸) :コラーゲンの合成や免疫機能増進、生体内異物の解毒、骨形成にも重要な役割

〈ビタミンCの不足〉壊血病や骨の異常

霊長類やモルモット、一部の鳥を除いて、ビタミンCは体内で簡単に合成することができるため、ほとんどの動物では欠乏はおこりません。

 

このようなビタミンは、バランスのとれたドックフードやキャットフードを食べていれば、過不足を生じることはありません。

必要としている栄養バランスやビタミンの量は、動物の種類や、ライフステージによって異なってきます。手作りフードを作られている方はペットの栄養に関する十分な知識が必要となります。

by  Kameya

 

 

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