犬猫の妊娠、出産2012年08月08日

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妊娠期間は、犬も猫も63日程です。

妊娠前期:交配から20日程はまだ受精卵が子宮に着床していません。激しい運動は控えてください。

妊娠中期:交配から20日過ぎると受精卵が着床して安定期に入ります。軽い運動ができるようになります。

妊娠後1か月を過ぎた頃から、お腹が目立ち始め、乳腺が膨らみ、周りの毛が抜け始めます。

食事の摂取量もこの頃から上昇し始めます。こまめに体重をチェックしながら食事の量を調整していきます。

超音波検査で胎児の確認をできるのもこの時期に入ってからです。(交配から授精までに、5日間程幅が出る場合があるため、確実に胎児の心拍を確認できるのは交配後28日以降です)

妊娠後期:交配後45日前後で、胎児の胎動を感じることができるようになります。骨格もしっかりしてくるため、レントゲン検査で胎児数の確認ができます(交配から授精までに、5日間程幅が出る場合があるため、確実に胎児の骨格を確認できるのは交配後50日以降です)

出産:分娩の準備として、予定日の1週間前までには静かで母親が落ち着ける場所を作ってあげます。

出産の2日前から体温が下がり始め、37度以下に下がると、612時間後に、陣痛が始まり、24時間以内に分娩が開始されます。

(猫の場合は、体温の変化に個体差があるので、陣痛が始まる目安にはなりません。)

分娩の兆候は巣作り行動にはじまり、頻繁な排尿、排便、尾を下げたままにしている、食欲が落ちる等がみられますが、これには個体差があります。分娩間隔は通常30分~1時間ですが、胎児数が多い程、後になると間隔が長くなる傾向にあります。

分娩の準備として、予定日の1週間前までには静かで母親が落ち着ける場所を作ってあげます。

子どもが生まれると、母親は臍帯を噛み切り、盛んに舐めながら哺乳を開始します。この初乳には子どもを細菌感染などから守ってくれる物質が多く含まれているので、なるべく早く十分に飲ませるようにします。24時間以上たつと、初乳の効果はなくなります。授乳後は母親が子どもの陰部、肛門を舐めて、排便・排尿を促します。(母親が胎盤を食べると、下痢になることが多いので取り上げます。また、胎盤が子宮に残っていると、子宮炎の原因になるため胎児の数と胎盤の数を必ず確認します。)

<こんな時はすぐにご連絡してください>

・体温が下がり24時間以上経っても分娩が始まらない

・強い陣痛が始まって30分以上経っても分娩が始まらない

・破水後90分以上経っても分娩が始まらない

・予定日が近くなって、犬で緑色、猫で赤茶色のオリモノがでたとき

・母親の食欲が3日以上落ちている、丸1日何も食べていない

・母親が子どもの面倒をみない

・初乳を飲ませられない

犬は安産といわれていますが、小型犬・短頭種では難産になることも珍しくありません。

事前 必ず妊娠診断の検査を受け、予定日や頭数、母体の状態を確認しておくことが大雪です

 

 

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