からだのはなし~皮膚2012年04月17日

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皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からなります。

表皮: 表皮は皮膚の3層構造の最も外側にある、薄くて丈夫な層です。

表皮の外側は角質層と呼ばれ、角質細胞とその間を埋める細胞間脂質(セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸))からなっています。正常な状態では外からの刺激や異物、細菌の侵入を防ぐバリア機能と、水分の保持機能を持っています。また皮膚の内側にある筋肉や神経、血管といった器官を外傷から守る働きもします。表皮の表面は死んだ細胞の集まった平らな層で覆われ、この部分はケラチンという丈夫な線維質のタンパク質でできています。表皮の細胞は、下の層から新しい細胞が上へと押し出されるようにして上がって行き(ターンオーバー)、最後は脱落することで異物や細菌を除去します。この期間はイヌ、ネコでは約3週間、ヒトでは約4週間です。

アトピー性皮膚炎などでは細胞間脂質のセラミドの減少によるバリア機能と、水分保持機能の低下が観られます。バリア機能の低下は異物や細菌の侵入を容易にし、水分保持機能の低下は皮膚の乾燥を招き、刺激に対して過敏になります。また、ターンオーバーにも影響がでます。

真皮: 表皮の下には真皮があります。

真皮には血管が豊富にあり、皮膚に栄養を与えるとともに、暑いときは拡張し、寒いときは収縮して体温を調節します。真皮は線維組織と弾性組織でできた厚い層で、そのほとんどはタンパク質の線維(コラーゲンやエラスチン)からなり、隙間をヒアルロン酸、コンドロイチン等が埋め、保湿性や弾力性、潤滑性を与えています。

皮下組織:真皮の下に皮下組織があります。

皮下組織には脂肪細胞が豊富にあり、体を外気から守り、体を保護する役割や、栄養貯蔵の役割もあります。

 

 

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