ボール遊び~椎間板ヘルニア2011年11月08日

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スポーツの秋

人も動物も体を動かすにはよい季節ですが、過度の運動は禁物です

特に胴が長めでポッチャリしているワンちゃん。気を付けてください

 

昨日から突然後肢が立たなくなったワンちゃん。

背中を丸め、触ると痛がり、食欲もありません。ボール遊びをしていて突然鳴いた後から後肢がおかしくなった、とのこと。

 

診察をすると、両方の後肢で立たせても全く力が入らなく、麻痺していてほとんど動きません。腰のあたりを触ると非常に痛がる様子

レントゲン検査をすると、腰の部分にある7つの腰椎のうち2番目と3番目の間隔が狭くなっています。腰椎と腰椎の間の軟骨が飛び出して、太い脊髄の神経を圧迫している恐れがあり、椎間板ヘルニアの可能性。すぐ処置をしないと悪化する恐れがあります。

症例によっては外科手術が必要なことや、後遺症で麻痺が残ることや失禁することも。また障害の場所によっては前肢もおかしくなることもあり、神経の損傷が激しければ治らないケースもあります。

幸い今回のワンちゃんは内科療法と3週間の安静で回復しました。

 

 

椎間板ヘルニアは再発することが多く、また、似たような麻痺の症状でも、どんどん進行する病気もあり、なるべく早期に受診してください。
遊びもほどほど、無理は絶対ダメ!

 

 

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