アルヒ動物病院は、札幌の動物病院です。イヌ・ネコ・ハムスター・ウサギ・フェレット・他小動物の診療をおこなっております。
夏休み中に新しく子犬、子猫を飼い始めた方もいらっしゃると思います。新しい環境で暮らす小さな子たちはストレスに非常に弱く、特に下痢、嘔吐は注意が必要です。
飼い始めた5日前から下痢が続いていた子猫。
生後1か月ちょっとでしょうか、小さな乳歯がそろい始め、そろそろ離乳食の時期です。
下痢とともに食欲、元気が次第になくなり、嘔吐、血便も出始めていました。痩せていて脱水気味、体温は36℃、仔猫の普通の体温は38~39℃です。仔猫は体温調節うまくできないため、非常に危険な状態です。
嘔吐、血便は感染症の可能性もあり集中的な治療が必要です。残念ながら治療の甲斐なく、2日後亡くなりました。
子犬子猫の下痢、嘔吐の原因は色々ですが、食事、環境の変化、寄生虫、細菌、ウイルス等。下痢をすると体の抵抗力が落ちて行くため、小さな子たちは重症になることも少なくありません。親用の食事を与えて下痢になる子もよくいます。栄養価、消化性が違うため、子犬子猫専用のフードを与えてください。環境が変わったストレスでも下痢になることがあります。環境になれるまでの1~2週間はなるべく安静にしておいてください。寄生虫、細菌、ウイルスは、すでに母親からもらっている場合があります。
仔犬仔猫の下痢、嘔吐は命取りになりかねません。少しでもおかしいと思ったら病院へ。