免疫のこと2024年12月02日

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免疫とはウイルス・細菌などの病原体や、花粉・ハウスダストなどの異物とから体を守るシステムのことです。
免疫には大きく分けて「自然免疫」と「獲得免疫」の2つがあります。自然免疫は生まれつき体に備わっている免疫です。獲得免疫は一度体内に侵入した異物を記憶し、二度目以降に反応する後天的な免疫です。

 

  • 自然免疫

生まれつき体に備わっている免疫システムです。

細菌やウイルスなどの病原体が侵入してきた場合に即対応して排除し、体の中で急激に増えないようにします。

病原体の種類を問わず攻撃できますが、特定の病原体に繰り返し感染しても自然免疫が増強することはありません。

免疫担当細胞は、好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞が中心となり、自分たちと異なる分子や構造を認識する受容体を持っています。

  • 獲得免疫

体に入ってきた病原体を細かく記憶し、次回遭遇した時に効果的かつ強力に攻撃する免疫システムです。

自然免疫に比べると応答するまでやや時間がかかりますが、一度感染した病原体に対して感染や発症をさせないようにします。

獲得免疫システムで働く細胞はTリンパ球とBリンパ球です。

Bリンパ球は抗体を作ります。抗体には、ウイルスや毒素に結合することで感染力や毒性を失わせ、病原体に結合して食細胞の貪食を助けます。

Tリンパ球はBリンパ球を活性化させ、生体にとって不要な細胞や危険な細胞を排除します。

 

 

免疫の働きは加齢によって徐々に低下していきます。免疫細胞の数が減り機能も衰えてくるので、感染症にかかりやすくなります。

 

腸には全免疫細胞の約70%が存在していると言われています。腸は口とつながっており、さまざまな病原体や異物などが入ってくるため、多くの免疫細胞が必要となります。

免疫力向上には腸内細菌叢を整え、ストレスのない環境や栄養バランスの取れた食事が大切になります。

 

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