血糖値の調整2024年07月12日

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グルコース(ブドウ糖)が体に入ると、筋肉の細胞エネルギーとして使われ、余ったものはグリコーゲンとして筋肉や肝臓内に一時的に貯蔵されます。それでも余ると中性脂肪として保存されます。

糖尿病はエネルギー源であるグルコースを利用するために分泌されるインスリンが十分に働かないため、糖が余ってしまい、高血糖の状態になる病気です。

血糖の調節には血糖を下げるホルモンと上げるホルモンがあります。

 

血糖を下げるホルモン

  • インスリン

血糖値を直接下げるホルモンはインスリンしかありません。

膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌され、血液によって全身に運ばれます。

血液中のグルコースを筋肉や肝臓へ取り込んでグリコーゲンを合成させ、血糖値を下げます。

  • インクレチン

間接的に血糖値を下げます。

食事をとると腸管から分泌され、膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促します。

インクレチンは血糖値が高いときに分泌されます。

 

血糖を上げるホルモンは幾つかあります。

  • グルカゴン

あらゆる血糖値の低下に対応して分泌されます。

膵臓のα細胞から分泌され、肝臓で蓄えられているグリコーゲンをグルコースに分解させ、血糖値を上昇させます。

グルカゴンの分泌は低血糖により促進され、高血糖により抑制されます。

  • アドレナリン

激しい運動やストレス、危機的な状況の血糖値低下に対応して分泌されます。

腎臓のそばにある副腎髄質から分泌され、肝臓と筋肉に作用して貯蔵されていたグリコーゲンをグルコースに分解する反応を促進させ、血糖値を上昇させます。

  • 糖質コルチコイド

感染、緊張、温度変化など体がストレス状態時に時の血糖値低下に対応して分泌されます。

副腎皮質から分泌され、全身の細胞に作用してタンパク質、脂質を分解させてグルコースを作り出す「糖新生」を促進し、血糖値を上昇させます。

  • 成長ホルモンや甲状腺ホルモンも血糖値を上昇させる作用があります。

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