骨格筋(こっかくきん)
骨格筋は横紋筋と呼ばれ、筋線維の中に2種の細長い繊維状のタンパク質分子が、交互に規則正しく配列することで特有の縞模様を作っています。
腕や脚の筋肉、腹筋、背筋など自分の意志で動かすことができます。
- 体を動かしたり安定させたりします。
- 内臓や骨などを衝撃から守ります。
- 筋肉は熱を産生させ、寒い環境下でも一定の体温を保つことができます。
- 免疫力を上げたたり代謝に係るホルモンを産生します。
- 筋肉は大量の水分を保持することができるので、筋肉が落ちると脱水症状を起こしやすくなります。
平滑筋(へいかつきん)
平滑筋はフィラメントが不規則に配列しているため縞模様は見られず、滑らかに見えます。
内臓や血管の壁にあり、自分の意思で動かすことができません。
- 消化管を動かし(蠕動運動)、食べ物を胃から小腸、大腸までと動かして行きます。
- 血管を広げたり縮めたりします。
- リズミカルでゆっくりした収縮を行います。
- 横紋筋と比べて伸び縮みしやすくなっています。
- 平滑筋の収縮はわずかなエネルギーしか消費しないので、長時間持続収縮しても疲労しません。
心筋(しんきん)
心筋は心臓だけにある筋肉です。
横紋筋ですが、自分の意志で動かすことはできません。
- 心臓のペースメーカーと呼ばれる部位から興奮が生じ、短時間のうちに心臓全ての心筋細胞に伝わり、リズミカルに収縮、拡張させます。
- 心筋細胞にはエネルギー工場であるミトコンドリアの数が多く、生涯休みなく働き続けます。
- 心筋細胞は分裂する能力を持っていないため、損傷・壊死すると再生することはできません。