ヒゲ(洞毛)のこと2021年01月17日

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哺乳類のヒゲ(洞毛)は体毛や爪と同様に、タンパク質のケラチンなどでできています。

毛根の周りに神経が通り、周辺組織の変形を感知する感覚器官です。

神経の数は一般的な体毛の数十倍で、接触を鋭敏に感じることができます。

毛根部には横紋筋があり、ある程度自由にヒゲを動かすことができます。

食肉類(イヌ・ネコ)・げっ歯類(マウス・ハムスター)で特に発達しています。

ヒトのヒゲは洞毛ではなく体毛なので、感覚器官ではありません。

 

ネコのヒゲ

ヒゲの種類

上毛(じょうもう)目の上/約6本

上唇毛(じょうしんもう)口の上/約16本

口角毛(こうかくもう)口の端/1~2本

頭下毛(とうかもう)顎の下/短毛が数本

頬骨毛(きょうこつもう)頬の上/1~2本

役割

  • ネコでは通常の体毛よりも2倍太く、また通常の3倍も深く体内に埋め込まれ、ヒゲの根元には感覚受容器が豊富に存在しています。
  • ヒゲによって得られる情報で平衡感覚を維持し、狭い所に潜り込む時や、暗い場所でも視覚に頼らず障害物を感知して歩くことができます。
  • ヒゲは風で運ばれる空気の流れや微かな振動、湿度の変化をとらえ、獲物の動きを察知することができると言われています。
  • ヒゲは神経経路で瞼とつながっているため、ヒゲに刺激を感じると迅速に瞼を閉じて目を保護することができます。
  • ネコが顔を洗うという雨が降ると言われますが、湿度の微妙な変化などをセンサーであるヒゲで感じ取り、それを手入れしているといわれています。

 

このようにネコのヒゲは重要な役割を持つため、切ってしまうことでその能力が低下する可能性があります。

切ったりしないでください。

また、ヒゲは換毛期に合わせ、半年程度の周期で生え変わります。

傷や皮膚炎、体力を消耗するような病気、ストレスでもヒゲが抜けることがあります。

換毛期以外でヒゲが抜けるのは病気のサインの可能性があるので、動物病院に相談してください。

 

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