細菌とウィルスの違い2020年08月08日

ホーム > アーカイブ > 細菌とウィルスの違い

細菌

  • 細菌は目で見ることはできない小さな生物です。

大腸菌は500分の1mm、乳酸桿菌1000分の1mmなど。

  • 細菌は細胞からできている単細胞生物で、細胞壁、細胞膜、核様体があります。
  • 栄養源さえあれば自分のDNAを複製・増殖させて細胞分裂し、繁殖をすることができる生物です。
  • 動物の体に侵入して病気を起こす有害な細菌もいますが、有用な細菌も存在します(乳酸菌、納豆菌など)。
  • 動物の体には多くの種類の細菌(常在菌)がいて、皮膚の表面や腸の中の環境を保っています。
  • 細菌は一般的には変異を起こしづらいです。
  • 体の中で細菌に対しての防衛は白血球の中の好中球が主体となります。
  • 治療薬としては、抗菌薬(抗生物質用いられ、抗菌薬にはさまざまな種類があり、それぞれの細菌に適合する抗菌薬が使われます。
  • 抗生物質の大量投与や間違った使用で、抗菌薬が効かないもしくは効きにくくなった薬剤耐性菌が生まれることがあります。

 

ウイルス

  • ウイルスは細菌よりさらに小さく、細菌の10分の1から100分の1程度。

インフルエンザウイルスでも、直径約1万分の1mm。

  • ウイルスは中にDNAあるいはRNAという遺伝子どちらか一種類しか持っていない粒子です。
  • 細菌のように自ら餌を食べて自分のDNAを増殖させるような機能はもっていません。
  • 生きた生物の細胞の中に入り込んで、その細胞を使って自分のコピーを作らせて外に飛び出し、次々に他の細胞に入り込んで増殖していきます。
  • ウイルスは変異しやすく、他の生物の細胞に入り込んで自分のコピーを取るときに、コピーミスを起こすことがあります。
  • DNAが二重らせん状になっていているウイルスは、お互いがチェックし、ミスが起きても修復する機能を持っているので変異しにくく、RNAで一本だけのウイルスは、コピーミスが起きた時に修復する機能を持たないので変異しやすいウイルスです。
  • 体の中でのウイルスに対しての防衛は、主にリンパ球になります。
  • 抗ウイルス薬は種類が少なく、薬で対応できるウイルスはかなり限定されます。

 

 

このページのトップへ ▲