イヌ、ネコのコロナウィルス2020年03月18日

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犬コロナウイルス
病原性は弱く、成犬に感染しても症状の現れない不顕性感染がほとんどです。
症状が出たとしても軽い下痢や食欲の低下、嘔吐が見られる程度です。
子犬が感染した場合は、症状が強く現れることがあり、下痢が長引く場合は脱水症状を起こすこともあります。
感染した犬の糞便をから感染します。

猫コロナウイルス
2つの型があり、これらは形や遺伝子レベルなどで区別することが出来ません。
猫腸コロナウイルス(FECV)
猫に感染しても症状の現れない不顕性感染がほとんどです。
症状が出ても軽い下痢や食欲の低下がみられる程度です。
感染したネコの排泄物から感染します
猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)
猫に対して強い病原性を示し、ネコ伝染性腹膜炎(FIP)を発症させます。
発熱、食欲低下のほか、ウエットタイプは腹水、ドライタイプは神経症状。
治療しても反応が悪く死亡する確率の高い病気です。
猫がFIPウイルスに感染して発病するのではなく、猫コロナウイルスに感染した一部の猫がウイルスの突然変異でFIPを発症するといわれていますが、その理由はまだ完全には解明されていません。

コロナウイルスの環境中の消毒は、消毒用アルコールや次亜塩素酸などが有効です。

2020年の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と、犬コロナウイルス、猫コロナウイルスとは異なるグループのコロナウイルスです。
犬や猫のコロナウイルスがヒトへ感染する事はありません。
現時点で、今回の新型コロナウイルスの感染サイクルは人から人です。
ただし、 感染した人と濃厚接触のあった動物への感染の可能性は否定できないと考えられています。
新型コロナウイルス陽性となった飼い主と接触のあった動物は、飼い主と同様に人や他の動物との接触を避け、臨床症状が認められた場合は、かかりつけの獣医師と電話相談のうえ、国立感染症研究所獣医科学部 に問い合わせてください。

 

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