脂質2019年05月28日

脂質は、脂肪酸とグリセリンが結合した化合物です。
体内では多くが中性脂肪として存在し、コレステロールも脂質の一種です。
脂質の主成分である脂肪酸は、結合の形で飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸に分かれます

「飽和脂肪酸」
飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれています。
常温で固まりやすく、過剰に摂ると血液の粘度が増して動脈硬化になりやすくなります。
「不飽和脂肪酸」
不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があり、常温では液体で、魚やオリーブオイルなどに多く含まれています。
悪玉(LDL)コレステロールの抑制や過酸化脂質の発生を予防する効果があります。
多価不飽和脂肪酸はさらにn-6系脂肪酸とn-3系脂肪酸の2種類に分けることができます。
不飽和脂肪酸の一種であるリノール酸α-リノレン酸は「必須脂肪酸」とよばれ体内で生成することができないため、食事から摂取する必要があります。
体に有益とされるオレイン酸は一価不飽和脂肪酸、EPAやDHAは多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸に分類されます。

脂質の働き
 体内で酸化を受け、1g当たり9kcalのエネルギーを生じます。
 細胞膜や血液の材料になります
 ホルモン、生理活性物質の材料となります。
 体脂肪は体温を維持、内臓のクッションとしての働きもします。
 ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンの吸収に関わっています。
 脂質は食事のおいしさを高め、水分がなくても吸収されます

エネルギーとして使用されない脂質は中性脂肪として皮下や腹腔内の主に脂肪細胞に貯蔵され、過剰摂取は肥満の原因になります。
脂肪肝や高脂血症、イヌの膵炎なども脂肪の制限が推奨されます。
また、不足すると発育や皮膚の健康、免疫力の低下などの影響が出てきます。

 

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