頬袋のこと2017年03月25日

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頬袋は動物の口の中に左右二つあります。
ここに食べ物を詰め込み、棲みかに安全に運び、貯蔵するためのものです
げっ歯類の一部(ハムスター、リス)霊長類の一部(ニホンザル)有袋類の一部(コアラ) 等が頬袋を持っており、前足を器用に使って詰め込んだものを取り出します。
特にげっ歯類の場合、伸縮性の高い頬袋を持つものが多く、食料を詰め込むと肩甲骨の辺りまで膨れます。

ハムスターの中でも、単独で生活をするゴールデンハムスターは、頬袋に食料を詰めっぱなしにしておくことはありません。
集団で生活するジャンガリアンハムスターは、食料を取られることを防ぐため、詰めっぱなしにする傾向が強いようです。そのため、嗜好性の高い食料を与えますと、なおさら長期にわたって袋に食料を入れっぱなしにすることがあります。
頬袋に食料を長期間詰めっぱなしにすると、炎症が起こりやすくなり、頬袋脱の原因になります。

頬袋脱
頬袋が口から脱出した状態です。
原因
腫瘍や感染による炎症でおこります。
治療
軽症の場合、腫れをおさえて綿棒などで頬袋を口の中に戻します。
腫瘍や炎症が激しく、口腔内に戻らない場合や、戻しても再脱出を繰り返す場合 は、手術によって頬袋を切除します。切除しても頬袋は再生します。
頬袋脱は時間が経ってしまうと粘膜の損傷が激しくなり、治癒が難しくなります。
早めの治療が望まれます。
予防
口で溶ける食物や、やわらかい食物、刺激の強い食物は与えない。

嗜好性の高い食べ物の多給を控える。

 

 

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